プロローグ~終わる世界と入隊式~【ストーリー考察】【ヘブバン】

ストーリー

 突如として地球に飛来した、謎の14の飛翔体。

 そこから生まれた「キャンサー」と呼ばれる化物が侵略を開始、人間の兵器は全く歯が立たず、世界の大陸のほとんどは崩壊した。

 日本も例外ではなく、北海道と九州は陥落し、1億2000万人いたはずの人々は、今やもう800万人余りにまでなってしまう。

 そして、そのまま壊滅してしまうかに思えた時に、人々は遂にキャンサーに対抗し得る兵器「セラフ」の開発に成功した。

 時が経ち、日本軍の入隊式が執り行われようとしているのだった・・・・・・

主要人物

軍司令部

手塚指令官

七瀬七海

31A部隊

隊長:茅森月歌

【ヘブバン】茅森月歌(ルカ)【キャラクター紹介】

和泉ユキ

【ヘブバン】和泉ユキ(ユッキー)【キャラクター情報】

逢川めぐみ

【ヘブバン】逢川めぐみ(めぐみん)【キャラクター情報】

東城つかさ

【ヘブバン】東城つかさ(つかさっち)【キャラクター情報】

朝倉可憐/カレンちゃん

【ヘブバン】朝倉可憐(かれりん/カレンちゃん)【キャラクター情報】

國見タマ

【ヘブバン】國見タマ(おタマさん)【キャラクター情報】

セラフ研究室

【ヘブバン】樋口聖華(ひぐみん)【キャラクター情報】

ストーリーの流れ

入隊式

キャンサー襲来

初のセラフ戦闘

31A部隊初顔合わせ

各部隊の動向

31B、31C、31D、31E、31F、31X

 メンバー未登場、情報なし。

31A
31A部隊~Beat Down,Rise Up~

 入隊式に参加。厳粛な場でルカとユッキーが盛大に怒られる。

 キャンサー出現後から司令部の指示に従って、後方支援としてのキャンサー戦闘に参加。

 キャンサー討伐後に、先輩である30Gと顔合わせ、宿舎に入ったところで31Aメンバーがそろって顔を合わせる。

30G

 防衛ライン前線での戦闘をしている姿をユッキーが確認している。

プロローグのポイント

 プロローグではこの世界についての解説と、戦闘チュートリアル、主人公ルカが率いることになった31A部隊のキャラクター紹介が主となっています。

 これから次第に明かされていく世界の謎や、随所に散りばめられた伏線が多く、プロローグ時点での情報を整理していきましょう。

提示された情報

 プロローグのスートリーの中で提示されたものは以下のことがあります。

 赤字はほぼ確定された情報で、それ以外については情報操作や記憶改ざんの可能性がぬぐい切れていないものと感じているものです。

  • 人類は何年も前からピンチ
  • NASAが確認した14の飛来物、それから湧き出たとされる「キャンサー」
  • これまでの人間の兵器はキャンサーには通用しなかった
  • 地球上の陸地の大半がキャンサーに支配された
  • アメリカ軍が組織する連合艦隊も敗れる
  • 日本の九州と北海道は壊滅
  • 「人類残存メーター」に二表示されている”日本に生き残っている人の数”は約800万人
  • 入隊式中に第二次防衛ラインまでキャンサーが侵攻
  • キャンサーに対抗しうる決戦兵器「セラフ」とそれを何故か操れる少女たち
  • あまりにも豪華すぎる宿舎や食事

伏線・謎

 次にプロローグの中に張られた伏線と、提示された情報と伏線を加味しての謎についてまとめていき、その後で考察をしていきたいと思います。

  1. まだ出会っていないはずの蒼井とみられる少女と共に戦っている夢?記憶?
  2. ルカを起こす声はユッキーのものか、別の誰かか
  3. ルカが部隊長でなくてはならない理由
  4. 「人類残存メーター」に表示されている数の食い違い
  5. セラフはどのように発明され、なぜキャンサーに効果があるのか
  6. なぜ隊員達は「セラフ」を扱えるのか?
  7. ひぐみんが「セラフ」について説明している時の画像に写る長髪の少女は?
  8. 基地内に女性しか居ない理由は?
  9. 基地の施設や食事が豪華すぎる理由

 プロローグ、物語は始まったばかりなので明かされていない情報が多く、ほとんどのことが伏線のように感じてしまいます。現時点の情報と、想像力を働かせて伏線それぞれを考察いしていきます。

考察

まだ出会っていないはずの蒼井とみられる少女と共に戦っている夢?記憶?

 プロローグを開始すると、ルカの語りと共に、黒髪の少女と共闘し、深紅の体の巨大なキャンサーの姿を思い浮かべています。

 ルカはその時点ではまだ、入隊式に参加しているので当然ですがセラフを扱ったことはありませんし、誰かと共闘をしてキャンサーと対峙したことなどあるはずがありません。

 しかし、ルカ本人が語っているのならそれは、ルカの記憶もしくは予知夢、虫の知らせの様なものになるのでしょう。
 また、ループ説も多く考察されているヘブバンなので、前回のループ軸や世界線でのルカの実体験という可能性もあるかもしれませんね。

 また、意識そのものを取り出して、データの世界で自分の意志で動いているという可能性もあるのかなと思っています。

ルカを起こす声はユッキーのものか、別の誰かか

 入隊式で手塚司令官が話し始めた時に、ルカはなぜか居眠りをしていて、誰かの声で目を覚まします。
 隣にはユッキーがいて、手持無沙汰で何か話をしようと誘ってきます。

 素直に受け取るのであれば、その声は眠っている隣の隊員を起こそうとしたユッキーが、ルカのことを起こしたと考えられます。 

 ですが、もしかしたら、直前まで見ていた記憶、夢の中にいた誰かが声をかけたのかもしれません。

 個人的には、ルカの意識は今は切り離されていてこの世界で動いていて、現実世界でのルカ本人の声なのではないかなと考えたりしています。

 とはいえ、まだどれも情報が足りなさすぎるので、これからのストーリーの展開が本当に楽しみです。

ルカが部隊長でなくてはならない理由

 戦闘後に手塚司令官から直々にルカは31A部隊の隊長であることを告げられます。ルカは気乗りせず、他の隊員に任せようとしますが、手塚指令はルカが隊長であることは決定事項と断じています。

 軍隊のような統率された組織の中で、ルカのような思想であったり、奇抜な行動というのはあり得ません。統率が乱れることはリスクが大きく、作戦の成否に大きく関わりますし、つまりそれは隊員の生死にも深くかかわるということです。

 そんな軍人の、しかも一つの隊の隊長としてルカを選ぶ理由が司令部には必ずあるはずです。

 隊長としての適正はおせじにも高いとは言えないルカを選ぶメリットがあるとするならば、統率された組織に変革をもたらす存在が欲しいか、ルカを隊長に据えることで敢えてリスクを大きくすること自体に目的があるかのどちらかとなります。

 前者はゲームの主人公然とした理由ですが、後者であれば31Aは戦死することを望まれた部隊なのかも?

「人類残存メーター」に表示されている数の食い違い

 時計塔に表示されている「人類残存メーター」の示すものについて、短い会話の中で食い違いが見られます。

 メーターは「日本にどれだけの人が残っているかを示している」としながらも、メーターが0を示した時が「人類の完全な敗北を意味する」と手塚が言っていたことをつかさっちが復唱しています。

 人類残存メーターが日本で生きている人の数を表しているのであれば、メーターが0になったことが示すのは単純に「日本人の全滅」です。
 日本人が全滅したからと言って、人類すべてが敗北したことにはならないのに、メーターが0になることを「人類の完全な敗北」と表すのは少し違和感があります。

 となると、もうすでに人類は日本にいる800万人を残して滅亡してしまった可能性すらあるのかもしれません。

セラフはどのように発明され、なぜキャンサーに効果があるのか

 「セラフ」の出自も情報が無く、謎が多いです。少し軍のきな臭さも感じるような気がします。

 また、セラフの形状に関して言うと「キャンサー」の一部を模している様なつくりのものが多くみられます。 
 特に顕著なのが、ユッキーのセラフで、砲身の形状は、長距離戦闘型のキャンサーと同一と言ってもよい形をしています。

 もしそうであるなら、セラフはキャンサーを素材として作成されるものなのではないか?という憶測が立つようになりますよね。
 しかし、それまでの人類の兵器はキャンサーに通用しなかったというのなら、セラフの素材となる最初のキャンサーをどうやって倒したのか?もしくは、キャンサーの一部をどのように手に入れたのかと謎が深まります。

 NASAが確認したとされる14の飛翔体についてもまだ情報が無いので、それを利用したのかもしれません。

 とはいえ、人類が滅亡する直前に兵器開発の技術が爆発的に進展するというのは、いくら火事場の馬鹿力が発揮できたとしても不自然すぎます。となると、その時点をもって意図して「セラフ」を投入した可能性が出てきます。

なぜ隊員達は「セラフ」を扱えるのか?

 入隊式の途中で第三防衛ラインにまで侵入したキャンサーとの戦闘で、入隊間もないルカやユッキーたちも何故かセラフを扱うことができました。

 それも、それぞれの趣向や、主義主張を加味したかのような「セラフィムコード」まで、登録されてです。

 しかし、どの隊員も先天的にセラフを使えたわけではなく、電子軍人手帳に登録されたセラフィムコードを唱えることで、セラフが出現し、兵器として機能するようになっていました。

 これを電子軍人手帳というデバイスの性能だけが可能にしているのか、隊員達の身体や、脳、意識に事前になんらかの干渉をしたことによって、セラフを扱えるようになったのかは今は未だ不明です。

ひぐみんが「セラフ」について説明している時の画像に写る長髪の少女は?

 セラフについて、31Bの隊員でありセラフ研究室の研究者でもあるひぐみんに話を聞きます。

 その時に、髪が長く、刀剣型のセラフを持った少女の後ろ姿がセピア色で表示されます。この少女の正体は謎になっています。

 この少女が、実はヘブバンのタイトル画面で、ルカの足元に写る長髪のメガネのようなものを身に着けた人物なのではないかと考えています。

 今のところロングヘアであることしか類似点はありませんが、タイトル画面に込められた伏線を考えると、この少女こそが本当のルカであるという可能性もあながち無いとは言い切れないかもしれませんよね。

基地内に女性しか居ない理由は?

 基地内には女性しか居ないことが判明しています。その理由としては、女性軍人のみの駐屯地であるからと考えることもできますが、司令部や職員にも女性しか居ないのは少し不自然です。

 そう考えると男性と接触させられない理由があるか、もうすでに男性はこの世界に存在していないか、どちらかになってきます。

 男性と接触させられない場合なら、今後のストーリーの中で男性も登場するかもしれません。その場合には、よくあるのは男性だけが未知の病気にかかっているケースや、戦力としてほとんどの男性が戦場に投入させられてしまったケースなどがあるかと思います。

 すでにこの世界に男性が居ないケースとしては、戦場に出向いて全滅した場合や、もしかしたら男性が突然変異をして「キャンサー」になってしまったなんてこともあり得るかもしれません。

 とはいえ、こちらに関してはストーリーが進む中で明かされそうなので、今後の展開を楽しみに待ちたいなと思っています。

基地の施設や食事が豪華すぎる理由

 宿舎に入ったルカ達は、その施設の豪華さに戸惑いをみせます。また、夕食はバイキングが出され、矢継ぎ早に戦時に似つかわしくない豪華さに驚きます。

 日本は、壊滅間近までピンチになっていたことを考えると、物資や食材がこれほど潤沢にあるのは明らかにおかしなことです。

 セラフによって反撃を始めてから、奪還した土地や街もあるとは思いますが、いつまたキャンサーの侵攻が激化するかもわからない状態で備蓄に回さずに、豪華に振る舞うのは軍のリスクヘッジに問題があるようにも思えてしまいます。

 他国から輸入している可能性も0ではないかもしれませんが、だとするとなぜ国外に避難しないのか?空輸なりで届けられた物資をどこで受け渡しをするのかという疑問が浮かんできます。

 枯渇しないだけの資源を生む機関や設備が完成しているのかもしれませんし、もしくは軍が公表するほどに被害は大きくなく、生産拠点となる場所が安全な場所にあるのかもしれません。

 

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